【車中泊ベッドDIY】ビニールレザーとウレタンスポンジでベッドマットの製作

【車中泊ベッドDIY】ビニールレザーとウレタンスポンジでベッドマットの製作

ビニールレザーとウレタンスポンジを使って、合板で自作したベッドにマットを取り付けました。

ベッドのベース部分の製作ダイネット用テーブルの製作と車中泊用のベッドを作ってきましたが、今回のマットの製作でベッドが完成です!

ベッドマットに使用した材料

ベッドマットには次の材料を使いました。

  • ウレタンスポンジ
  • ビニールレザー
  • パンチカーペット

ウレタンスポンジ

NV200 車中泊用ベッドDIY ウレタンマット

ベッドマットの中身はウレタンスポンジを使います。

車中泊ベッド用に試して寝心地のよかった、「ウレタンチップ」と「高弾性ウレタン」を組み合わせた2層構造です。

【ウレタンチップ】自作した車中泊ベッドに最適なウレタンマット【高弾性ウレタン】【ウレタンチップ】自作した車中泊ベッドに最適なウレタンマット【高弾性ウレタン】

マットの厚さ

マットは厚みがある方が寝心地がよくなりますが、あまり厚くするとベッド上の空間が狭くなってしまうので、バランスをとって35mm厚にしました。

ウレタンスポンジは、20mm厚の硬めのウレタンチップCH404と、5mmと10mm厚の2枚の高弾性ウレタンを使います。

高弾性ウレタンを2枚使うのは、マットの表面にキルティング加工をするためです。

ビニールレザー

ベッドの表面には、ファブリック(布地)やビニールレザー(合皮)を使うのが一般的ですね。どちらが好みに合うか、それぞれのメリット・デメリットを考えてみます。

ファブリックのメリット・デメリット

ファブリックは肌触りがよく、柔らかいので体にフィットするのがよいところです。

デメリットとしては、やはり汚れやすいことがあります。

クルマのなかは想像以上に汚れやすいので、気づかないうちに汚れが溜まったり、飲み物をこぼしてシミになってしまうこともありますね。

ビニールレザーのメリット・デメリット

ビニールレザーは耐久性が高く汚れに強いのがメリットです。飲み物をこぼしても弾いてくれるので、簡単に拭くことができます。

デメリットとしては、夏場に肌にペタッとくっつくような感じがしたり、冬に冷たく感じることでしょうか。

リツくん

肌触りはファブリックが好みですが、気軽に使えるビニールレザーを選びました。
MEMO
ビニールレザーのなかには、表面に凹凸のついたファブリック調の生地もあります。

シンコール オールマイティ

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザー シンコール オールマイティー

ビニールレザーはシンコールのオールマイティという生地から、車内の雰囲気にあわせてオリーブ系の色を選びました。

最後まで迷ったのは、プレザントという生地ですが、こちらもカラーバリエーションが豊富なので、この辺りから探せば好みの色が見つかるかと思います。伸び具合や質感はどちらも似たような感じです。

難燃性について
ビニールレザー(PVC)について調べてみると、ほとんどのものが難燃性でした。ウレタンスポンジも含めて、8ナンバー登録や車両の内装に使う場合は難燃証明書が必要になることもあるので注意が必要です。

パンチカーペット

NV200 車中泊用ベッドDIY パンチカーペット

ベッドの裏側はパンチカーペットを貼ってお化粧します。

椅子やソファの裏地には不織布が使われていることが多いですが、耐久性が高いパンチカーペットにしました。

ビニールレザーの加工

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーの構造
縫製したビニールレザー

ビニールレザーはマチをつけてウレタンスポンジに被せるように作ります。

今回製作しているベッドは、レイアウトを変えてテーブルとしても使える構造になっているので、テーブル部分のマットは取り外しできるようにクッションのような形になります。

NV200 【車中泊ベッドDIY】テーブルとしても使えて、コンパクトに収納できるベッドのベース製作【車中泊ベッドDIY】テーブルとしても使えて、コンパクトに収納できるベッドのベース製作
MEMO
ベッドの構造的にマチをつけましたが、単純なベッドを作る場合はビニールレザーを引っ張って合板にタッカーで留めるのが簡単です。

ビニールレザーの裁断

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーの型取り

合板に合わせてけがいていきます。

ビニールレザーは生地の縦と横で伸縮率が違うので、いちおう向きをそろえて使いました。

縫い代のけがき

NV200 車中泊用ベッドDIY クロバー ぬいしろライナー 57-489

縫い代は、ぬいしろライナーという専用の治具を使ってけがきました。曲線に沿って簡単にラインが引けるので作業がはかどります。

型紙で使うものなので、本来の使い方とは少し違います。

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーをロータリーカッターでカット

ビニールレザーのカットは、ロータリーカッターがおすすめです。短時間できれいに切ることができます。

リツくん

ロータリーカッターを使うときは、ケガに気を付けてください。
NV200 車中泊用ベッドDIY 裁断したビニールレザー

カットが終わりました。マチの部分は短冊状になります。

ビニールレザーをミシンで縫製

ビニールレザーをミシンで縫製していきます。僕は雑巾くらいしか縫えないので、器用な妻に頼んで縫ってもらいました。

キルティング加工

ベッドマットの表面にキルティングをします。

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーにキルティング加工

ビニールレザーと5mm厚の高弾性ウレタンを縫い合わせてキルティングしました。

家にあった不織布を補強として裏地に使っています。不織布があるとミシンで縫いやすいようです。

この方法が正しいキルティングなのかどうかはわかりません。

マチの厚さはスポンジより薄く

マットの全体の厚さは56mm(合板21mm + ウレタン30mm + キルティング5mm)ですが、少しきつめにしたほうがシワになりにくいと考えて、マチの厚さは50mmで作りました。

テーブル部分のマットは35mm(ウレタン30mm、キルティング5mm)を30mmで製作です。

NV200 車中泊用ベッドDIY ミシンで縫製したビニールレザー

縫製したところを裏からみるとこんな感じです。

ウレタンスポンジの加工

ウレタンスポンジの接着

ウレタンチップと高弾性ウレタンを貼り合わせていきます。

NV200 車中泊用ベッドDIY ウレタンマット

大きいままだと貼りづらいので、合板のサイズに大まかに合わせてカット。

NV200 車中泊用ベッドDIY 3M スプレーのり77

接着は、3Mのスプレーのり77を使いました。

手持ちに、3Mの7799があったので両方試してみましたが、77のほうが着き具合がよかったです。

ベッドの大きさは1,700×1,400mmくらいで、ウレタンチップと高弾性ウレタンの両面に塗って貼りましたが、スプレー1本だとぎりぎりだったので2本あると安心です。

ウレタンスポンジをカット

NV200 車中泊用ベッドDIY ウレタンスポンジのカット

接着したら合板の形に合わせて、カッターやハサミでカットします。

スポンジがそれほど厚くないので、けっこう簡単に切れました。

カッターを使うときは、1度に深く切ろうとしないで浅く切るのを繰り返すときれいにカットできると思います。

NV200 車中泊用ベッドDIY ウレタンスポンジのカット

角の小さなアールは、カッターで大まかに切ったあとにハサミで調整しました。見える部分ではないのでざっくりです。

マットの取り付け

合板に空気抜きの穴をあける

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーを張る合板に空気抜きの穴あけ

ビニールレザーをマットに被せると、上に乗ったときに空気の逃げ道がなくなってしまいます。

座り心地が悪くなったりレザーがシワになるので、空気抜き用の穴ホールソーであけました。

ダイニングチェアなんかも座面の裏に穴があいていますね。

リツくん

穴の大きさと数は適当です。

ウレタンスポンジを合板に貼り付け

NV200 車中泊用ベッドDIY ウレタンスポンジと合板の接着

合板とウレタンスポンジの接着は両面テープを使いました。

リツくん

スプレーのりを使わなかったのは、単純に両面テープのほうが安価だったからです。

ビニールレザーの取り付け

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーをタッカーで留める

ビニールレザーを被せて、シワに気を付けながらタッカーで留めていきます。

NV200 車中泊用ベッドDIY ビニールレザーをタッカーで留める

引っ張ってテンションをかける貼り方ではないのと、このあとパンチカーペットを上に貼るので、留める数は少なめです。

MEMO
縫い代をマットの側面にくるようにすると表面がきれいに仕上がります。

パンチカーペットの取り付け

NV200 車中泊用ベッドDIY パンチカーペットをタッカーで留める

パンチカーペットはマットより一回り小さくカットしました。

中央部分は浮かないように両面テープを少し貼って、外周をタッカーで留めていきます。

表にでる部分は鉄だとさびる可能性が高いので、ステンレスのステープル(針)を使いました。


タッカーの針は多少浮くこともあるので、打ったあとに軽くハンマーで叩いておくと安心です。

NV200 車中泊用ベッドDIY ベッドマットに部品を取り付け

外しておいた、脚の固定用プレートやタイダウンフックなどの部品を取り付けます。

テーブル部分のマット

NV200 車中泊用ベッドDIY テーブル部分のクッションマット

テーブル部分のマットは、ビニールレザーをクッション状に縫製してウレタンスポンジを入れました。

NV200 車中泊用ベッドDIY 空気抜きにハトメを取り付け

このマットも空気が抜けるようにしないと、上に乗ったときにパンパンになってしまいます。

マチの部分にハトメを何個か取り付けて、空気の逃げ道を作りました。マチの一部を通気性のよい布地にしてもよさそうです。

完成

NV200 車中泊ベッドDIY ビニールレザーとウレタンスポンジでベッドマットの製作

マットを取り付けてベッドが完成しました!

NV200 車中泊ベッドDIY ビニールレザーとウレタンスポンジでベッドマットの製作

テーブル部分のマットはこんな感じです。

NV200 車中泊ベッドDIY ビニールレザーとウレタンスポンジでベッドマットの製作

オリーブ系のレザーも車内に馴染んで、キルティングもいいアクセントになったと思います。

ベッドの重さは全部で43kg程になりました。

リツくん

寝心地もバッチリです!

ベッドのベース部分、テーブル製作の記事はこちらから。

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完成したベッドのレイアウトを紹介

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