ビニールレザーとウレタンスポンジを使って、合板で自作したベッドにマットを取り付けました。
ベッドのベース部分の製作、ダイネット用テーブルの製作と車中泊用のベッドを作ってきましたが、今回のマットの製作でベッドが完成です!
ベッドマットに使用した材料
ベッドマットには次の材料を使いました。
- ウレタンスポンジ
- ビニールレザー
- パンチカーペット
ウレタンスポンジ
ベッドマットの中身はウレタンスポンジを使います。
車中泊ベッド用に試して寝心地のよかった、「ウレタンチップ」と「高弾性ウレタン」を組み合わせた2層構造です。
【ウレタンチップ】自作した車中泊ベッドに最適なウレタンマット【高弾性ウレタン】マットの厚さ
マットは厚みがある方が寝心地がよくなりますが、あまり厚くするとベッド上の空間が狭くなってしまうので、バランスをとって35mm厚にしました。
ウレタンスポンジは、20mm厚の硬めのウレタンチップCH404と、5mmと10mm厚の2枚の高弾性ウレタンを使います。
高弾性ウレタンを2枚使うのは、マットの表面にキルティング加工をするためです。
ビニールレザー
ベッドの表面には、ファブリック(布地)やビニールレザー(合皮)を使うのが一般的ですね。どちらが好みに合うか、それぞれのメリット・デメリットを考えてみます。
ファブリックのメリット・デメリット
ファブリックは肌触りがよく、柔らかいので体にフィットするのがよいところです。
デメリットとしては、やはり汚れやすいことがあります。
クルマのなかは想像以上に汚れやすいので、気づかないうちに汚れが溜まったり、飲み物をこぼしてシミになってしまうこともありますね。
ビニールレザーのメリット・デメリット
ビニールレザーは耐久性が高く汚れに強いのがメリットです。飲み物をこぼしても弾いてくれるので、簡単に拭くことができます。
デメリットとしては、夏場に肌にペタッとくっつくような感じがしたり、冬に冷たく感じることでしょうか。
リツくん
シンコール オールマイティ
ビニールレザーはシンコールのオールマイティという生地から、車内の雰囲気にあわせてオリーブ系の色を選びました。
最後まで迷ったのは、プレザントという生地ですが、こちらもカラーバリエーションが豊富なので、この辺りから探せば好みの色が見つかるかと思います。伸び具合や質感はどちらも似たような感じです。
パンチカーペット
ベッドの裏側はパンチカーペットを貼ってお化粧します。
椅子やソファの裏地には不織布が使われていることが多いですが、耐久性が高いパンチカーペットにしました。
ビニールレザーの加工
ビニールレザーはマチをつけてウレタンスポンジに被せるように作ります。
今回製作しているベッドは、レイアウトを変えてテーブルとしても使える構造になっているので、テーブル部分のマットは取り外しできるようにクッションのような形になります。
【車中泊ベッドDIY】テーブルとしても使えて、コンパクトに収納できるベッドのベース製作ビニールレザーの裁断
合板に合わせてけがいていきます。
ビニールレザーは生地の縦と横で伸縮率が違うので、いちおう向きをそろえて使いました。
縫い代のけがき
縫い代は、ぬいしろライナーという専用の治具を使ってけがきました。曲線に沿って簡単にラインが引けるので作業がはかどります。
型紙で使うものなので、本来の使い方とは少し違います。
ビニールレザーのカットは、ロータリーカッターがおすすめです。短時間できれいに切ることができます。
リツくん
カットが終わりました。マチの部分は短冊状になります。
ビニールレザーをミシンで縫製
ビニールレザーをミシンで縫製していきます。僕は雑巾くらいしか縫えないので、器用な妻に頼んで縫ってもらいました。
キルティング加工
ベッドマットの表面にキルティングをします。
ビニールレザーと5mm厚の高弾性ウレタンを縫い合わせてキルティングしました。
家にあった不織布を補強として裏地に使っています。不織布があるとミシンで縫いやすいようです。
この方法が正しいキルティングなのかどうかはわかりません。
マチの厚さはスポンジより薄く
マットの全体の厚さは56mm(合板21mm + ウレタン30mm + キルティング5mm)ですが、少しきつめにしたほうがシワになりにくいと考えて、マチの厚さは50mmで作りました。
テーブル部分のマットは35mm(ウレタン30mm、キルティング5mm)を30mmで製作です。
縫製したところを裏からみるとこんな感じです。
ウレタンスポンジの加工
ウレタンスポンジの接着
ウレタンチップと高弾性ウレタンを貼り合わせていきます。
大きいままだと貼りづらいので、合板のサイズに大まかに合わせてカット。
接着は、3Mのスプレーのり77を使いました。
手持ちに、3Mの77と99があったので両方試してみましたが、77のほうが着き具合がよかったです。
ベッドの大きさは1,700×1,400mmくらいで、ウレタンチップと高弾性ウレタンの両面に塗って貼りましたが、スプレー1本だとぎりぎりだったので2本あると安心です。
ウレタンスポンジをカット
接着したら合板の形に合わせて、カッターやハサミでカットします。
スポンジがそれほど厚くないので、けっこう簡単に切れました。
カッターを使うときは、1度に深く切ろうとしないで浅く切るのを繰り返すときれいにカットできると思います。
角の小さなアールは、カッターで大まかに切ったあとにハサミで調整しました。見える部分ではないのでざっくりです。
マットの取り付け
合板に空気抜きの穴をあける
ビニールレザーをマットに被せると、上に乗ったときに空気の逃げ道がなくなってしまいます。
座り心地が悪くなったりレザーがシワになるので、空気抜き用の穴をホールソーであけました。
ダイニングチェアなんかも座面の裏に穴があいていますね。
リツくん
ウレタンスポンジを合板に貼り付け
合板とウレタンスポンジの接着は両面テープを使いました。
リツくん
ビニールレザーの取り付け
ビニールレザーを被せて、シワに気を付けながらタッカーで留めていきます。
引っ張ってテンションをかける貼り方ではないのと、このあとパンチカーペットを上に貼るので、留める数は少なめです。
パンチカーペットの取り付け
パンチカーペットはマットより一回り小さくカットしました。
中央部分は浮かないように両面テープを少し貼って、外周をタッカーで留めていきます。
表にでる部分は鉄だとさびる可能性が高いので、ステンレスのステープル(針)を使いました。
タッカーの針は多少浮くこともあるので、打ったあとに軽くハンマーで叩いておくと安心です。
外しておいた、脚の固定用プレートやタイダウンフックなどの部品を取り付けます。
テーブル部分のマット
テーブル部分のマットは、ビニールレザーをクッション状に縫製してウレタンスポンジを入れました。
このマットも空気が抜けるようにしないと、上に乗ったときにパンパンになってしまいます。
マチの部分にハトメを何個か取り付けて、空気の逃げ道を作りました。マチの一部を通気性のよい布地にしてもよさそうです。
完成
マットを取り付けてベッドが完成しました!
テーブル部分のマットはこんな感じです。
オリーブ系のレザーも車内に馴染んで、キルティングもいいアクセントになったと思います。
ベッドの重さは全部で43kg程になりました。
リツくん
ベッドのベース部分、テーブル製作の記事はこちらから。
【車中泊ベッドDIY】テーブルとしても使えて、コンパクトに収納できるベッドのベース製作【車中泊ベッドDIY】ダイネット用テーブルの製作【キャンピングカー】完成したベッドのレイアウトを紹介
【車中泊ベッドDIY】自作したベッドの3つのレイアウトを紹介