天井やドアパネルなど、内装のウッド化が完成したのでまとめて塗装をしました。
木の塗装はやり直しができないので、どの塗料を使うか迷いましたが、簡単に塗れる上塗りも見つかり耐水性を持たせて仕上げることができました。
この記事の目次
塗料の選択
今回塗装する場所は、天井やドアに張った羽目板のほかに自作したテーブルもあるので、テーブルはカップを置いたときに輪じみができないように耐水性を持たせたいと思います。
NV200 車内に折りたたみテーブルをDIYして取り付けました木の塗装はオイルステインを何回かやったことがあったので、最初はオイルステインで着色しようと考えていました。
オイルステインに耐水性を持たせるにはニスで上塗りする必要がありますが、油性にしても水性にしても、ニスの刷毛塗りは素人がきれいに仕上げるのは難しそうな感じです。
次に、ワトコオイルのようなオイルフィニッシュの耐水性を調べてみましたが、これも耐水性はあまりないようです。
簡単に耐水性を持たせる方法がないか調べていると、ワトコオイルに耐水性を持たせる方法について書かれている方を見つけました。
参考 【おすすめ塗料】耐水性を持たせるニスが超便利✨ ワトコオイルに耐水性をプラスしました✨ 【クリアーペーストグレーズ】【油性ニス】コツコツDIY ~DIY初心者が挑戦する、賃貸マンション改造計画~どうやら、クリアペーストグレーズという油性ニスのようなものがあって、しかもウエスで塗れるらしいです。
この方は、ほかの記事で耐水性も検証されていて、大変参考になりました。
水性ステイン + クリアーペーストグレーズ
簡単に塗ることができそうなので、ワトコオイルとクリアーペーストグレーズに決めかけましたが、ニスを塗るとオイル仕上げのメリットはなくなってしまうので、もっと手軽な水性ステインとクリアーペーストグレーズで塗ることにしました。
クリアーペーストグレーズの耐水性
クリアーペーストグレーズを塗って水をかけてみると、しっかりと水を弾いています。
クリアーペーストグレーズの耐アルコール性
アルコールがかかることはあまりないですが、耐アルコール性も試してみました。
ティッシュに無水エタノールをつけてこすってみると、うっすら色がつきました。極端な色落ちはありません。
無水エタノールは濃度が高いこともありますが、そこまで強い耐性はないようなので、アルコール入りの除菌シートなどでは拭かない方がよさそうです。
水性ステインの色選び
和信ペイント 水性ポアーステイン
水性ステインは、和信ペイントのポアーステインを使いました。
和信ペイントの商品ページにポアーステインの色見本がありますが、木の種類や色で仕上がりの色は変わるので、小瓶を買って試し塗りをしました。
なかなかイメージに近い色がでず、結局、チーク、オーク、オリーブ、オールナットの4種類を買うことに。
リツくん
水性ステインの試し塗り
最初は原液のまま塗りました。どれもよい色なのですが、少し色が濃い印象です。
車内は明るい雰囲気にしたかったので、50%や30%と、どんどん薄めて試し塗りをしました。
水性ステインは水で簡単に薄められるのがよいところです。
水性ステインの調色
試し塗りを繰り返して、色の濃さはだいたい感じがつかめましたが、単色だとイメージする色が出なかったので、2色のステインを混ぜて調色しました。
調色すると微妙な色合いが出せます。
いくつか調色を試して、オークとオリーブを混ぜて薄めたものを使うことにしました。
リツくん
羽目板の塗装
塗装の手順は次のようにしました。
- やすりがけ
- 霧吹きで濡らしてやすりがけ
- 水性ステイン x 2度塗り
- クリアーペーストグレーズ x 2度塗り
やすりがけ
まずはやすりをかけて、木の表面を滑らかにしていきます。空研ぎペーパーは240番を使いました。
塗装のムラや触ったときの感じなど、仕上がりに差が出るので、なるべく丁寧にみがきます。
リツくん
木口は凹凸があると塗料を吸い込みやすく、色が濃くなってしまうので、念入りに磨きました。
面取りはあまりしないほうが好みなので、糸面くらいです。
木口は、当て板やサンディングブロックを使うと直角にみがけます。
霧吹きで濡らしてやすりがけ
木は濡れると表面が毛羽立ちます。1度目の塗装の後にやすりがけしてもよいそうですが、霧吹きを使って水で濡らして、やすりがけしました。
水性ステインで着色
やすりがけが終わったら、ようやく塗装です。
ステインの塗り方は、和信ペイントのステイン(着色剤)の塗装手順のPDFを参考にしました。
参考 塗り方をPDFで確認和信ペイント株式会社いろいろな塗り方がありますが、比較的塗りムラがおきづらそうな、刷毛で塗って乾く前にウエスで拭き取る方法で塗りました。
拭き取りはウエスの代わりにキッチンペーパーを使いました。
乾いたら2度塗りをします。
塗ったらすぐに拭き取るので、乾くのも早いです。1度塗りが終わる頃には最初に塗った木は乾いていました。
クリアーペーストグレーズの塗布
水性ステインが乾いたら、クリアーペーストグレーズを塗ります。
クリアーペーストグレーズの塗り方
クリアーペーストグレーズをウエスに少量とって塗り伸ばしていきます。
粘度も低めで伸びもよいので、ムラになることもなく簡単に塗れました。臭いは強くないですが換気はした方がよいです。
車内で結露が起きたときに木が水分を吸わないように、裏面も1度塗っておきました。
1日乾かして、表面は2度塗りしました。
クリアーペーストグレーズを塗ると深みが出てきます。ステインで若干ボケていた木目もはっきり出ます。
2度塗りすると、さらにワントーン濃くなる感じです。色味も若干黄みがかりますが、今回の色だとほとんどわかりません。
ウレタンニスに比べると、キズのつきづらさなど表面の保護力は落ちるのかもしれません。
完成
羽目板やテーブルを組み付けて完成です。
木の塗装はあまり経験がなかったですが、イメージに近い自然な感じの色で塗ることができました。
耐水性もあるので、多少雨に濡れても大丈夫です。