車の内装、テールゲート、スライドドア、クォーターパネルのトリムを羽目板で板張りしました。
羽目板のカットや固定など、いろいろと手間はかかりましたが、車の内装全体が板張りになってキャンパーバンっぽい雰囲気になりました。
材木の選択
材木は、天井に張った羽目板と同じ9mm厚の羽目板を使いました。
車の内装に使う木はなるべく軽いものがおすすめです。特に、バックドアはあまり重量が増えると開けたときに下がってくることもあります。
無垢材以外では、木目調のプリント合板を使うのも手軽でよさそうです。5mm厚くらいまでの合板ならクリップで止められます。
NV200 車の天井を羽目板で板張りにしました羽目板のカット
スライドドアやテールゲートのパネルと、だいたいの大きさを合わせて羽目板を切り出しました。
死節と呼ばれる外れてしまいそうな節をさけたりして、木目を選びました。
羽目板の接着
ひとつひとつのパネルがそれほど大きくなく、くっつけた方が作業性がよさそうなので、接着剤で羽目板を固定することにしました。
接着剤は木工ボンドだと水分を吸って反りの原因になるので、ウレタン系かエポキシ系がよいそうです。
接着には手持ちのウルトラ多用途SUボンドを使いました。
ウルトラ多用途SUは、シリル化ウレタン樹脂系ということです。
実際に使ったところ特に問題なさそうで、弾性があるので振動にも強そうな感じです。
羽目板の型取り
型取りは外したトリムパネルを使いました。
僕は何も考えずに型取りをしましたが、取り付けの穴の位置が羽目板のさねとなるべく重ならないようにしておいた方がよいです。下穴をあけるときに木が割れることがあります。
けがいたらジグソーでカット。
純正のトリムパネルからの型取りだとそこまで精度が出ないので、実際に車に合わせてやすりで木口を削って形を整えました。
木口を磨くときは当て板やサンディングブロックを使うと、直角を保ってきれいにやすりがけができます。
そのまま塗装できるように、やすりは#240で仕上げました。
羽目板の固定方法
丸皿頭の小ねじ
天井の羽目板は丸皿頭の木ねじで固定したので、同じ丸皿頭のブロンズの小ネジを使いました。
ほかに見た目がいいねじだと、フランジボタンキャップボルトが下穴がバカ穴で済むので、加工が少し楽になります。
NV200 車の天井を羽目板で板張りにしましたターンナット
ねじの受け側はターンナットを使います。
もとのトリムを止めていたクリップ用の穴(約8φ)があるので、M4サイズのターンナットがちょうどはまります。
スライドドア穴あけ
スライドドアの穴は、鉄板が2重になっていてターンナットが使えない場所が数箇所あったのと、羽目板のさねと穴が重なる場所があったので、位置をずらして穴をあけ直しました。
ついでにドアパネルに制振材をはったので、サービスホールをカバーしているスクリーンを外してますが、穴あけだけなら外す必要はありません。
羽目板の取り付け
固定ネジの位置出し
固定に皿ねじを使うので、ある程度位置を正確に出す必要があります。
透明のポリカーボネートのシートが安く売っていたので、羽目板と同形状にカットしたものをドアに当て、穴位置をマークしました。
マークした位置を羽目板に写します。ピンを押し込んでしるしをつけました。
羽目板にピンでしるしをつけた場所に、 皿取錐で下穴をあけます。
手持ちの皿取錐のサイズがφ3だったので、φ4のドリルで穴を広げました。
羽目板のきしみ防止
鉄板と羽目板が直接当たる場所は、きしみとビリつき防止にエプトシーラーを貼っておきました。
羽目板の固定
ターンナットを埋め込んで、羽目板をねじで固定していきます。
下穴の位置が合っていれば特に問題はありません。締め付けのトルクはほどほどに。
スライドドアは、ドアノブのすぐ下のところは、あまりねじが長いと奥の部品と干渉しました。
バックドアは少し湾曲していますが、ねじを締めていくと羽目板も追従して収まりました。
アシストベルトは外してしまうか迷いましたが、あると便利なので、ボルトとスペーサーを少し長いものに替えて取り付けています。
完成
走行時のきしみやガタつきも特になさそうです。羽目板5ヶ所の重量は7.3kg程でした。
皿ねじを使ったので下穴の位置出しに少し苦労しましたが、きれいに取り付けることができました。
リツくん
羽目板の塗装をしました。
車内に張った羽目板を水性ステインとクリアーペーストグレーズで塗装